プレッピーの喜怒哀楽
突然無気力になったNさん… 原因は?
夏期講習まではやる気満々、
志望校合格に向け熱くなっていたNさんが突然無気力状態になった話です。
面談に来るなり、お父さまの勢いはとどまるところ知らず
機関銃のようでした。Nさんの家でのだらけた様子が次から次へと…。
お父様の立場になれば、さぞかしイライラするだろうなとも思われましたが、
夏まであんなに一生懸命だったのに...。
部活動も一生懸命にやってきた子だったのに…。
何があったのでしょう…。聞き手の私も頭の中をぐるぐるさせ、
いろいろな推測をしました。文化祭の準備で気持ちがそちらに?
友達とのトラブル? 体調が悪い? 親子関係がうまくいっていない?
面談中には原因をはっきりさせることはできず、とりあえず
次回の模擬試験までの「やることメニュー」を作り面談を終えました。
それから数日が経過、授業を終え出口に向かうNさん、
「一緒に頑張ってきた学校の仲良しの友達は、みんな志望校を下げ、
余裕の顔で毎日楽しそうなんですよー。」と。
仲間の中で自分だけ、むしゃらに勉強していることに、
価値を見出せなくなってしまっていたとのこと。
楽しそうに過ごしている友達がキラキラ輝いて見え、
もがきながら学習している自分はよどんで見えてしまったようです。
Nさんの無気力の原因はまさに、「友達との価値観のずれ」でした。
その後、Nさんは…というと、クリスマスを迎えるころには、
プレッピーの自習仲間と毎日毎日頭を突き合わせ問題集を解いていました。
自習仲間といっても、最初から仲が良かったわけではなく、
とにかく受験が不安で不安で仕方がない者同士が
いつの間にかくっつくようになっていたようです。